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「俺たちは平森隆寛が犯人だとは思いにくくて……
というかクラスの中に犯人がいるとは……」
陽太の推論が気に食わないとでも言いたそうに、
霧島は陽太を横目で睨みつけた。
「犯人だとか、
元凶だとかじゃなかったとしても、
『審判』が行われたときに
自由に動かせてはいけない存在であることは確実だよ」
陽太は考えるように俯いた。
「僕たちの現状はこれが全てです。
調査結果を教えてください」
「……ああ。いいとも」
乙黒はファイルをゆっくりとテーブルの上に差し出した。
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