chapter12 輪郭

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「俺たちは平森隆寛が犯人だとは思いにくくて…… というかクラスの中に犯人がいるとは……」 陽太の推論が気に食わないとでも言いたそうに、 霧島は陽太を横目で睨みつけた。 「犯人だとか、 元凶だとかじゃなかったとしても、 『審判』が行われたときに 自由に動かせてはいけない存在であることは確実だよ」   陽太は考えるように俯いた。 「僕たちの現状はこれが全てです。 調査結果を教えてください」 「……ああ。いいとも」   乙黒はファイルをゆっくりとテーブルの上に差し出した。
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