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桜と霧島は驚愕した。
「御影って……」
陽太もその綴りを聞き、自分の中で何度も繰り返し読んでみた。
「この自殺した生徒の名前……ミカゲ ミツル……」
「ミカゲ……」
桜と霧島はお互いに顔を見合わせた。
「ミカゲって……どこかで聞いたことあるな……」
ひたすらに考え込む陽太に対して、
霧島は呆れ顔で告げた。
「だからキミは。
……クラスメイトの名前ぐらい覚えておくものだよ」
「……なんだと!?」
陽太はその瞬間、数時間ほど前の記憶を掘り起こしてみた。
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