chapter12 輪郭

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* * * * *   桜と霧島は驚愕した。 「御影って……」   陽太もその綴りを聞き、自分の中で何度も繰り返し読んでみた。 「この自殺した生徒の名前……ミカゲ ミツル……」 「ミカゲ……」   桜と霧島はお互いに顔を見合わせた。 「ミカゲって……どこかで聞いたことあるな……」   ひたすらに考え込む陽太に対して、 霧島は呆れ顔で告げた。 「だからキミは。 ……クラスメイトの名前ぐらい覚えておくものだよ」 「……なんだと!?」   陽太はその瞬間、数時間ほど前の記憶を掘り起こしてみた。  
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