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クラスメイトだから陽太の名を知っているのは当然であろう。
だが『何も知らない貴方』とはどういう意味なのだろうか。
つまり裏を返せばミカゲは
『何かを知っている』ということなのだろうか。
「ミカゲさんは何かを知っている……?」
陽太は頭を押さえ、静かに呟いた。
「なんだって?」
霧島は陽太を見つめた。
桜は陽太の背中を心配そうに擦る。
「陽太? 大丈夫?」
「あ、ああ……ちょっと頭が……」
「大丈夫か? 頭痛薬いるか?」
乙黒が陽太を気に掛けたが、
「大丈夫です」
と、陽太は丁重に断った。
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