1960年の夏

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翌朝、店を開けようと中からシャッターを開けた。 途端に転がり込んできた3人に弾き飛ばされて尻餅をつく。 「いってぇ、どうしたんだよ」 「正蔵、た、助けてくれ」 今開けたばかりのシャッターを力いっぱい下ろし、3人がうずくまってがたがたと震えているということはただ事ではない。 3人を店の2階にある自宅に招きいれ、冷蔵庫から冷たい麦茶をグラスに注いで3人の前に置く。 幸い養父母はこの近くに移り住み、ここは俺1人が暮らしている。 誰かに聞かれる心配もない。 昨日に考えた悪巧みで何かしくじったのだろうか。 真幸が一気に麦茶を飲み干して、袖で口元を拭うと口を開いた。 .
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