幼馴染みと担任と学校。

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 けど先生は、そんな私の狂った世界に土足で踏み込んで、かと思ったらそんな世界をぶち壊してしまった。  この手を取ってその世界から私を連れ出してしまった。  だから、嫌だったんだ。  かつて私にそうしてくれた人がいた。  その人も先生のように私をそんな世界から救ってくれた。 「・・・先生、とことん似てる・・・"あの人"と・・・」 「ん?」 「・・・何もー。・・・あのさ、先生って、何の先生なの?」 「俺は数学だよ」 「そ。それは・・・大変だね。内申使って脅されそうだから数学くらい出ようかな。ま、卒業なんてそんなに興味ないんだけど。・・・けど、一体クラスの何人が先生に惚れるかどうかは興味ある。高見の見物」 「そんなとこに興味持たなくて良いっての。全く。・・・覚悟しとけよ、俺の数学はバードだぜっ」 「それ鳥ね。ハードだから。ハード。・・・まぁ、それならこっちも受けて立つ」  この春の訪れはこれから何か、少しずつかもしれないけど変わっていくようなそんな淡い期待を連れてやって来たらしい。
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