先生と幼馴染み。

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side とある教師 キィィィ・・・  鉄の錆びた音が嫌に耳に響いて気分は少し盛り下がる。  いや、元々テンション高かった訳じゃねぇけど。更に下がったってこと。 こういう音、ほんと嫌い。 「だいたいあいつ話なっげぇんだよクソ校長がよー。あー、も。イライラする。どうでも良いことに長々と付き合わせやがって。やってられっか」  と、仮にも教師がこんな発言をしてるのはもちろん誰にも聞かれてないだろう屋上だからであって。  本人の目の前でこんなこと言えないけどね。てか、死んでも言わない。・・・多分。  だけど。  俺としたことが。  やっちまったんだ。 「こんなところで何してるんですか?・・・今、入学式のはずなんだけど」  見落としていた。  まさかフェンスの向こうに人がいるなんて。  そんなこと、誰が予想しただろうか。 「つか・・・普通にあぶねーだろ、そんなとこ座って」  フェンスの向こうの女子生徒は俺の方を見向きもしないでただボーッと空を見上げてた。 「へーき、へーき。もう慣れっこだから」  そう言って、ストレートの長い髪を風になびかせながら。 「・・・あのね、そう言うことじゃないでしょ。それにお前こそこんなとこで何してんだよ。入学式はどうした」 「さぼった。長ったらしい話聞くの好きじゃないし、行ってもどうせ寝るだけだし。それならどこにいても同じかな・・・って」 「お前、良い度胸してんじゃねぇか。教師目の前に堂々とサボり宣言かコラ」  フェンスに肘をかければ、カシャンと小さく音をたてた。 「教師のくせに入学式抜け出してこんなところで煙草吸ってる人には言われたくないかなー」 「確かに。まっ、それはそうだな。じゃあお互い内密にってことで」 「りょーかーい」 「けどさ、ほんとあぶねーからこっち来いよ。だいたいフェンスの意味ねぇじゃんよ」 「けっこうあっさり飛び越えれるよ、このフェンス」 「あぁ、そうかよ。俺にはとても出来そうにねぇわ。つか、お前だけだよそんな奴」 「そうかな。そんなことないと思うけど」 「ま、いいや。ほら。こっちに来なさい。せめて先生の手前だけでも言うこと聞かないとフェンス高くしてもらうぞ。二度とそっち側に行けなくすっぞ。いいのかー?」 「わー、中々の性格してるね」
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