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ところ変わりまして、洋食レストランの中にて…
ゆりこが座っている席の向かいの席では、よーくんとアンナさんとミアさんはラブラブになっていました。
ちえこはみどりちゃんに離乳食を与えるお世話をしていました。
よーくんは、アンナさんとミアさんとラブラブモードに入っていましたので、ゆりこは入る余地が全くありませんでした。
よーくんはいいな…
アンナさんとミアさんとラブラブモードになっていて…
ゆりこ…
さみしいわ…
この時でありましたが、ゆりこはワイングラスを持っている右手が震えていました。
ワインを口にしようとした時に、ゆりこはくちもとからワインをこぼしてしまったのでありました。
「ゆりこ…ゆりこってば…ゆりこ…」
ちえこが思わず声をあげましたので、どうしたのかなと思いまして辺りを見渡した時、ゆりこはワインをひざの上にたくさんこぼしてしまったことに気がついたのでありました。
「あっ…あれ?アタシ…」
「ゆりこ…あんた一体どうしたのよ…やだ…ワインをたくさんこぼしているわよ…」
「アタシ…ワインをたくさん…」
「あんた、明日のお見合い大丈夫なの?ねえゆりこ…しっかりしなよ。」
いけない…
明日は大切なお見合いが入っていたのだ…
やだ…
何でボーッとしていたのだろうか…
ゆりこは、自分のなさけなさに気がつきましてどうしようもなくなっていたのでありました。
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