第1章

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何かをしてないと、落ち着かなかった。 こんなにダメージが大きく尾を引くなんて、これまで経験のないことだった。 翔子さんのそばで、寂しさを埋めている私はどこまでも我侭な女だ。 翔子さんに甘えて気を紛らわす日が数日過ぎた。 一週間後。 彼から、メールが届いた。 受信ボックスに彼のアドレスを見たとき、思わず二度見してしまった。 別れ際、「また連絡する。」と言った彼の言葉を、ずっとどこかで期待していた私。 メールを開く前、鼓動が早くなる。 胸をおさえ、深呼吸をした。 長文メールに、さらに鼓動が激しくなった。
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