第1章

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自分勝手で我侭な女を好きなんて言ってくれて、どこまでお人好しなんだか。 あんなに傷つけてしまったのに、まさかこんな返信がもらえるなんて、信じられなかった。 彼との恋は破れ散り、終わったと解釈していた。 もう二度と会えないものだと思った人から、待ち望んでいたメールがきた。 私は舞い上がる気持ちを抑えきれなかった。 年甲斐もなく、彼のメールで一喜一憂する。 彼からのメールを、暗記できるぐらい何度も何度も読み返した。 もう二度と同じ過ちを繰り返さないと誓った。
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