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母は特別変化がない生活を送っていたらしく、私の東京での話しを聞きたがった。
それは当たり前のことだと思う。
二十歳から家を出て、何年間も帰らず音信不通だった。
年頃の娘が知り合いもいない東京で何をしていたのか、気になるのは親として当然のことだろう。
東京は物価が高いから、生活ができていたのか心配だったらしい。
入社してからずっと同じ会社で社員として働いて、いまはそれなりのお給料をもらっていることを伝えた。
夜バイトしていたことは、伏せておいた。
久しぶりに母と会い、話しをしながら考える。
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