第1章

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いまさら後悔しても遅いのに、自分の馬鹿さ加減に嫌気が差した。 自分で撒いた種なのに、自然と涙がこぼれ落ちた。 どうすることもできない。 謝ったところで、許してくれる問題ではないだろう。 転勤が決まって、舞い上がっていたせいなのか。 付き合ってもないし、簡単に終われると自分で思っていたはずなのに。 なんであんな風に思ったんだろう? 心臓をギューっと鷲掴みにされたような、苦しい涙が流れた。 ごめんなさい。 彼を傷つけてしまったことが、苦しい。
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