第1章

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ある日の昼下がり、気付くと美和は、若い男を、逆ナンパしていた。 「すみません。お時間ありますか?」 「えっ?何ですか?」 「少し、一緒にお茶しませんか?」 「は?」 逆ナンパされたであろう、若い男ー貴士は周りをキョロキョロと見た。誰か違う人に言っているのかと思ったのか………。 「僕に言ってるんですか?」 「そうです。」 「………時、時間はあります。こんな僕でよかったら、お、お、お茶して下さい。」 貴士は驚きと緊張でイッパイだった。 『こんなに可愛い女性に逆ナンパされるなんて!人生初めだ!でも、何で僕なんだ?僕かっこよくないよな?女友達はいるけど、恋人はいない。いや、彼女いない歴20年なんだぞ!…………なんか裏があるのか?でも可愛いし、優しそうだし、とても悪人には見えないよな。………だ、大丈夫だ!』
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