Rock'n' Roll Memory

3/7
前へ
/162ページ
次へ
その間にも、まだまだ奇跡みたいな事が起きてね。 まず、ホイールリング(トリムリング)を付けようと考えた時の事だ。 (章タイトルページの画像参照) 例の1本20万というホイールキャップを付けて走るのはやっぱり怖くてね。 盗難も怖いし。 そこで純正の鉄ちんホイールにリングを付ける事にしたんだ。 47年前の車輛に新品部品ていうのが嫌だったんだけど仕方ない。 イーグルの社長に頼んだよ。 次の日、社長からTEL 「新品で3万ちょっとですね。 ただメーカーが言うには、納品されて付けてみないとマッチングの保証は出来ないと…」 「それってバクチですよね…」 「はい。どうしますか?」 「……… やらなきゃ分かんないならヤっちゃいます! 発注して下さい!」 3日後に再び社長からTEL 「リングですけど、アメリカに在庫が2本しかなくてバックオーダーになるみたいです。 今から製作になるので納期は未定です が、どうしますか?」 「……… 一旦キャンセルでいいですか? 取り敢えず純正のキャップ付けて乗ります。 また欲しくなった時点で再度発注って形で…」 (やっぱりなかなか上手くはいかねぇなぁ…) そして2日後にまたまた社長からTEL 「当時物のリングが出ましたよ!」 「ホントですか?! でも相当の貴重品ですよね? 欲しいと言ったらいくらになりますか?」 「矢沢さんなら1万円で…」 「かっ、買います!!」 旧い車や単車が好きな人間には『当時物』という言葉は特別な意味を持つ。 長い年月を経て出来た傷や錆、下らない規制の前後。 全てが歴史だ。 俺は飛び上がって喜んだよ(笑) しかし、このタイミング! そして値段! 社長は他所に回す気になれば5万、10万に出来たはずなんだ。ヤフオクとかね。 欲しがる人間はいくらでもいる。 ホントにね、社長には感謝してもしきれない。 画像はリングを嵌める前のホイール。 ホイール自体も社長が塗装してくれた。 どっちがカッコいい?(笑) . image=497178216.jpg
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

300人が本棚に入れています
本棚に追加