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とは言っても、仲間が遊びに来てもお客様扱いはしない。
みんな自分でジョッキを出したり氷を入れに行ったりするんだ。
冷蔵庫も冷凍庫も解放してあって、それぞれが勝手に開けている。
俺もひとみも眠くなればそのままソファーで寝てしまうし、みんなは勝手に飲んで騒いでいる。
そんなユルい空気を居心地が良いと言ってくれるんだ。
更に、サーバーの上には『1杯200円』と書いた貯金箱が置いてある。
ただ、金を入れるのは最初の1、2杯で、酔いが回ると誰も入れなくなる。
俺はみんなが帰った後で貯金箱を開け 苦笑いというのがお決まりのパターンだ。
それでもガソリン代や高速代を使って遠くから来てくれる事が嬉しかった。
そんな楽しい毎日を送っていたある日、気まぐれから発した言葉が、俺とカマロの出逢いへと向かって進んで行く事になる。
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