300人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
すぐにLineのハーレーのグループにも書き込んだ。
『現行のチャレンジャー買うぜ!
ただし5年後に(笑)』
即、怒濤の書き込み。
群馬のハーレー乗り、キング君が『ヒロさんは旧車でしょ!』
茂が『チャレンジャーなら70年!』
架純ちゃんが『ヒロさんには絶対旧車乗ってもらいたいです!』
埼玉の滑舌が悪いタカちゃんが、『ベビカマ(ベビーカマロ)乗って下さい!』
いきなり俺の決意は揺らぎ始める。
『お前ら、またまた俺を面倒くさい世界に引きずり込むんじゃねぇよ! (*`Д´)ノ
俺はCOOLSのDVD観ながら快適なアメ車ライフを送るんだよ (*´∀`)♪
でも、旧車なら68カマロって決めてるんだ(^_^)y-゜゜゜』
しかし追い打ちを掛けるように架純ちゃんが『ヒロさんには絶対旧車の方が似合いますよ~』
直後にタカちゃんから興奮した声で電話が掛かって来た。
「ヒロさん、カマロ買って下さい!
俺もカマロ大好きで、昔、92年のカマロ乗ってたんです!」
「マジで!?
人生最後に68カマロ乗りたいんだけど、チャレンジャーで少し遊んでからじゃダメ?」
「ダメです!カマロ買って下さい!
ヒロさんがリーゼントにアロハでベビカマから降りて来たらキマり過ぎですよ!
カマロ買って下さい!」
「わはははは! やっぱり?!
来年買うわ!」
「ヒロさん、さすがです!
買ったら俺にも運転させて下さいね!」
電話を切って、家族の前で宣言し直した。
「とーは来年、68年のカマロ買いまーす!」
飛竜があきれた顔で即座に言った。
「そうなると思った。」
お袋が笑いながら言った。
「この人はこうなると何を言ってもダメだからさ。
反対しても買うんだべ?」
「買う!!」
ひとみが穏やかな笑顔で言った。
「良かったね…」
.
最初のコメントを投稿しよう!