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さすがに架純ちゃんは仕事が早かった。
架純ちゃんに電話した翌日にはもう、松下さんという人から連絡が来たんだ。
「架純さんから聞きました。
68カマロですよね!
買いましょう!」
松下さんは1960年式シボレー・インパラというフルサイズのアメ旧車に乗っている39歳の男だった。
スゴい早口で滑舌が悪い。
ちょっと軽い感じだが愛嬌のある男だった。
「是非宜しくお願いします。」
「架純さんのお友達という事なんで、全力で力になりますよ!
いい加減な事したら加純さんに張っ倒されますから!」
俺はすぐに架純ちゃんにお礼の電話を掛けた。
「松っちゃんはあたしには頭が上がりませんから。あはははは。
大切なお友達だって言ってあるので一生懸命やってくれると思いますよ~。
旧車の場合は縁が全てですから。
良い縁があればすぐ見つかるし、縁が無ければ3年5年待っても出てこない事もあるので。
ただ、ヒロさんは『持ってる』と思うのですぐに良い出逢いがあると思いますよ~。ふふふ。」
いよいよ俺とカマロの物語が転がり始めた……
(画像は1960年式シボレー・インパラ)
.![image=493248226.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/493248226.jpg?width=800&format=jpg)
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