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俺はガキの頃から車や単車が大好きだった。
小学4年の時に父方のじいさんの赤いスクーターを初めて運転し、その後は母方の田舎のじいちゃんの家に遊びに行く度にじいちゃんのシャリーを借りて乗り回していたんだ。
村じゅうの道、山の中の道無き道。
何度も転んだよ。
シャリーも傷だらけにした。
中学1年の時には親父の車を運転するようになった。
マニュアル車だったが、2年生になった頃には、ケガをした親父を乗せて病院まで運転した事もある。
13歳でうっかり野球部に所属してしまった坊主頭の俺は、COOLSに憧れ、リーゼントに憧れ、彼らが駆っていたハーレー・ダヴィッドソン・ショベルヘッドに猛烈に憧れた。
『いつか必ずショベルに乗ってやる!』
大人になってもその夢が萎む事はなく、逆に自分で稼ぐようになってからは、『頑張り次第で手に入るかも……』と、夢ではなく目標に変わっていた。
長い年月が流れ、35歳で今のショベルと運命的な出逢いを果たした。
後々書くが、今考えるとハーレーに憧れた13の時から、俺とカマロの物語は始まっていたんだ。
(画像は俺のハーレー)
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