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俺は更にネットでの情報収集を続けた。
そんなある日、横浜で過去にベビカマを何台も売っているRラインというショップを見つけたんだ。
アメ車マニアの能書きを聞き飽きていた俺は、取り敢えずメールで様子を窺う事にした。
『終活と称して生涯最後の1台、生まれ年(1968)のカマロを探しています。
アメ車は初めてですが、長くハーレー･ショベルヘッドに乗っています。』
次の日、Rラインの社長から興奮した様子で電話が掛かってきた。
「矢沢さん、偶然なんですが私も68年生まれなんです！
最近手放しちゃったんですけど、この前までショベルに乗ってたんですよ！
なんか他人事に思えなくて……」
(これだよこれ！ いよいよ来たぞ！
これが『縁』なんだ！)
「そうなんですか!? 奇遇ですねぇ。
ただ、予算が乗り出しで300万位を考えてるんですけど……」
「300ですか……？」
社長は一瞬絶句したが、すぐに気を取り直したように言った。
「分かりました！
矢沢さんの最後の1台、是非協力させて下さい！」
「ありがとうございます。
宜しくお願いします。」
「頑張って探しますね！
情報が入ったら連絡します！」
直接会ってはいないが、この社長となら上手くやって行ける気がした。
俺はこの時、
(何とかなるんじゃねぇか？)
という手応えを感じたんだ。
松下さんに話すと、
「あそこは有名な雑誌にも載るし、社長の仕事に対する姿勢も正しいと思いますよ。
ただ、ここまで来たらボクが世話になってるイーグルモータースに行ってみませんか？
昭和23年創業の老舗です。
あそこなら間違いないです！」
(バカ！ 何でそれを早く言わねぇんだよ!?)
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