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それから約1ヶ月後の5月12日夜8時。
イーグルの社長から着信。
俺の方は相変わらず目ぼしい車輌は見つかっていなかった。
(大阪の業者から連絡が来たのかな?
それこそ面倒くせぇ!)
って感じだったんだ。
社長は俺が通話ボタンを押すなり、今までに聞いた事の無い興奮した様子で話し出した。
「矢沢さん、出ました!!
68カマロが出ました!!」
晩酌中だった俺も興奮して答えた。
「ホントですか!?
どんな感じの車輌ですか!?」
「とんでもないのが出ました!!
今も足が震えてるんですよ!」
それを聞いた瞬間、ビカビカに仕上げられた1千万クラスの車輌が出て来たんだと思ったんだ。
俺が余った金はバンバン使う事は前にも書いた。
この頃には、社長に預けた金の他には100万程しか残っていなかったんだ。
しかしそれは、カマロが見つかった時のガレージの改修費と購入後のメンテナンス、改造費用に取ってある金だ。
俺には車輌購入に400万以上を出す気は無かった。
しかし、社長が話し出した内容は俺の想像を遥かに越えた物だった。
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