Feeling Love Again

19/19
前へ
/162ページ
次へ
皆のハイテンションがやや治まり、和やかに談笑している時におどけて話した。 「ウチの回りはホント田舎で、アメ車なんか乗ってたら目立ってしょうがないですよ。」 社長は笑っていたが、更に話すと、俺の心臓をワシ掴みにするような事を言ったんだ 「ここに来る前に犬の散歩に行ったんですけど、信じられないような大きさのアオダイショウが出て。 大袈裟じゃなくてこの位ありましたよ! そのくらい田舎なんです。」 俺は両手を一杯に広げて説明した。 それを聞いた社長が、ふと真顔になって言ったんだ。 「ウチに来る前にですか?」 「出掛ける直前です。」 「アオダイショウは縁起が良いって言いますからねぇ… その蛇がカマロを連れて来たのかもしれませんよ?」 「あぁ…、縁起が良いんですかぁ……」 俺はギクリとしたが、その蛇に向かって銃を乱射した事は言えなかった。 シゲが笑いながら言った。 「ヒロさん、全て繋がってますねぇ。」 (あぁ、何で撃っちゃったんだろう……) そして、尻尾の先に1発だけ命中させた事が原因かは分からないが、後々思わぬお預けを食らう事になるんだ。 そして、3日後の5月17日の日曜日に再びカマロに逢いに来る事を伝えてイーグルを後にした。 「どうしてもひとみに見てもらいたいんで…」 「よく分かります。お待ちしてますよ。」 社長はいつもの穏やかな笑顔で言ってくれた…… .image=494316883.jpg
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

300人が本棚に入れています
本棚に追加