300人が本棚に入れています
本棚に追加
皆のハイテンションがやや治まり、和やかに談笑している時におどけて話した。
「ウチの回りはホント田舎で、アメ車なんか乗ってたら目立ってしょうがないですよ。」
社長は笑っていたが、更に話すと、俺の心臓をワシ掴みにするような事を言ったんだ
「ここに来る前に犬の散歩に行ったんですけど、信じられないような大きさのアオダイショウが出て。
大袈裟じゃなくてこの位ありましたよ!
そのくらい田舎なんです。」
俺は両手を一杯に広げて説明した。
それを聞いた社長が、ふと真顔になって言ったんだ。
「ウチに来る前にですか?」
「出掛ける直前です。」
「アオダイショウは縁起が良いって言いますからねぇ…
その蛇がカマロを連れて来たのかもしれませんよ?」
「あぁ…、縁起が良いんですかぁ……」
俺はギクリとしたが、その蛇に向かって銃を乱射した事は言えなかった。
シゲが笑いながら言った。
「ヒロさん、全て繋がってますねぇ。」
(あぁ、何で撃っちゃったんだろう……)
そして、尻尾の先に1発だけ命中させた事が原因かは分からないが、後々思わぬお預けを食らう事になるんだ。
そして、3日後の5月17日の日曜日に再びカマロに逢いに来る事を伝えてイーグルを後にした。
「どうしてもひとみに見てもらいたいんで…」
「よく分かります。お待ちしてますよ。」
社長はいつもの穏やかな笑顔で言ってくれた……
.![image=494316883.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/494316883.jpg?width=800&format=jpg)
![image=494316883.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/494316883.jpg?width=800&format=jpg)
最初のコメントを投稿しよう!