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シゲや現在の仲間達とハーレーで遊び始めて2ヶ月後、カマロに関してのキーマンとなる架純ちゃん(仮名)と出会う。
ナックルヘッド、ショベルヘッドの2台の旧いハーレーと、現行のツイカンカムという新しいハーレーを所有し、シェビトラ (シェビー : シボレーの愛称)と呼ばれるアメリカの古い(1953)トラックと現行の真っ赤なムスタングのオープンカーを乗り回していた美形女子。
高校時代に担任男性教師をグーで殴り退学。
背中一面に鳳凰の刺青をカラス(黒一色)で入れてる元気な娘だった。
俺と気が合うのも必然だったのかもしれない。
何度か一緒にツーリングに行き、シゲと一緒に突然自宅に遊びに行ってガレージでBBQをしたりした。
「近くまで来てるんだけどBBQしない?」
「どうぞどうぞ!」
運転が好き過ぎて産廃トラックの運転手になったと言っていた。
スゴい高給取りで、自宅とガレージも自分1人で建てたと言っていた。
目が見えない犬や腎臓が悪い猫を引き取り育てていた。
3人でBBQをしていると、向こうからピンクのキャデラックのオープンが派手な音楽を撒き散らしながらやって来る。
降りて来たのはボウリングシャツにテカテカリーゼントの50's 4人組。
『架純ちゃ~ん、BBQやっていい?』
『はいよ~!』
その後、アメ旧車のプリマス・ロードランナーに乗った海上自衛隊の旦那さんが帰宅し、やはりアメ旧車に乗った仲間達が集まりBBQを始めた。
同じガレージの中でアメリカンな3組がBBQ。
50's 60'sのオールディーズが流れっ放し……
俺は架純ちゃんのライフスタイルにカルチャーショックを受けたんだ。
(東京にはこういう人種がいるんだ……)
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