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これは私と憧れの車との出逢いの物語だ。
しかし、同時にもう一つのテーマがある。
本編にも書いたが『人が財産だ』という事である。
多分、誰でも一度は耳にした事がある、昔から言い古された言葉であろう。
しかし、どれだけの人間がこの言葉の真の意味を理解し、暮らしているのだろうか。
成功を収めた先人達の多くは、皆一様にこの真理に辿り着いたものだと推察する。
未だ何をも成し遂げていない若輩の私が、その境地の入口に立つ事が出来ただけでも奇跡的な事なのかもしれない。
私は長く、それとは正反対の我が儘な人生を生きて来た。
カマロの購入資金に至っては、ご覧頂いた通りの出鱈目な金である。
とても褒められた話で無いことは私が一番理解している。
しかし、人との繋がり無くしてこの出逢いが無かった事だけは断言出来る。
実のところ、6月30日現在、未だ社長が先方と金額の交渉中である。
まだ私名義にすらなっていない。
しかし、万が一この『縁』が夢物語であったとしても、私は決して下を向いたりはしない。
私が勘違いしない限り、私の側には常に家族と仲間達が居てくれる。
それこそが私の財産なのだから。
【 END 】
作中の章タイトルには私の愛する『クールス』及び『クールス R.C』の作品タイトルを使わせて頂いた事を記しておく。
また、店舗名(所在地含む)は全て仮名である。
そして、この漫画のような物語が全て実話である事も併せて記しておく。
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