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「意気地がないなら最悪、ただ警護をして彼女の警戒心を解くだけでもいいわ。あとはこっちがやるから。あなたは『何も知らなかった』と言えばいい。目撃者役をやってくれるだけでも充分助かるわ」
リーはそう言って拳銃をずいと俺の方に押し出した。
自分がさらりと言っていることの意味を分かっているのだろうか?
「あのな、分かってんのか?それが、一人の人間の人生を奪うことだって?」
「……いけない?」
リーは俺の目の中を覗き込んだ。
俺はこの目が怖い。
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