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「奥さん……」
「昌信さん、会いたかったわ。奥さんだなんてやめて」
「でもここは外だ。私達の関係は」
「言わないで。さあ、行きましょう。二人っきりになれる場所へ」
二人は依頼を受けてから七度目の密会。
主人のいない夜に落ち合い、いつものホテルへ。
数時間後、時間をずらしてそれぞれ何事も無かったかのようにホテルのエントランスから出てきた。
バレてないとでも思ってるみたいだが、ここ数週間粘った甲斐あって証拠写真もばっちりだ。
男は女の旦那の部下だと言う事もとっくに把握済み。
これでもうあの人妻は言い逃れできまい。
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