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「その様子だと、あの人妻さんの調べはついたのよね?」
「そうだが……」
「なら、その旦那様からの依頼その2ね」
女はエメラルドグリーンの目をキラリと妖しく光らせた。
身構え、次の言葉を待つと、女はゆっくりと口を開き、言った。
「旦那様の憂さ晴らしのお手伝いよ」
「はぁ!?」
「大したことじゃないわ。ホテルの部屋の窓から……」
「ちょっと待て、なんで憂さ晴らしなんかしなくちゃならないんだ?」
「あら、依頼人はご立腹なんだもの。そうしたいんでしょう?」
「そうじゃない!なんでそんな女と別れない!?普通離婚だろ!!」
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