結衣のお話

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「 これ掛けてくっついたらちょっとは暖かいかよね? 」 無邪気に笑うリコは、更に私に身体を預けるようにしてぺったりとくっつく。 腕まで絡ませて何か楽しそうに話してる。 柔らかいのが腕にあたってるよ!おーい! もう全然リコの話が頭に入らない・・・。 このっ天然小悪魔がっ!思わず心の中で毒づく。 そう、こういうリコの行動に私はいっつも翻弄されっぱなし。 リコの体温の匂いと、リコのシャツの柔軟剤とかシャンプーとか・・・ そういうのの甘い香りが混ざっだ リコの匂い ゙が近すぎて頭が回らなくなる。 リコがモゾモゾ動くと、ブランケットの下で太股と太股が触れた。 吸い付くような感触・・・温かくて、柔らかくて、そこだけに意識が集中してく。 まずい、まずい、と思うほどにその事以外なんにも考えられなくなる。
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