第2章

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リフォームが終わって、義母から「寝室にクローゼット作っておいたから♪とてもキレイになってるわよ♪♪」と連絡をもらった。 ウキウキしている義母の声に妙にイライラしたものだ。 でも○百万もかけてリフォームしたのだから、だいぶ綺麗になってるはず!と自分を奮い立たせて、元義実家の掃除に赴くことにした。 二件隣に義祖父母が住んでる古い狭小住宅なんて住みたくもなかったが、それでもリフォームには少し期待していた。 が! が!! ほとんど変わっていなかった...!(悔) 確かに義母が言っていた通り、寝室だけはクローゼットが出来て綺麗にはなっていた。 が、その他は洗面台を新しく入れたのと、トイレの壁紙の張り替え、ダイニングキッチンと廊下をフローリングにしただけで、ほとんど変わってない。 常にいる、一階のダイニングキッチンや和室の壁紙はそのまま、お風呂も汚いまま、二階の寝室の隣の部屋は壁紙も黒ずみ、床にはガムテープが貼ってある始末。 義父はヘビースモーカーな為、元義実家の壁紙やその他のあらゆるところにヤニが染み着いて、何度拭いてもとれないし、元義実家なので義実家の物が湧いて出てくるわ出てくるわ。 一番ウザくて邪魔なものは、義母の教職時代のアップライト。 一階の和室に大きな顔してでんっと陣取っている。 主人に引き取ってもらうか捨てられないか聞いてみたが、マンションの義実家には置けないし、義母が初任給か何かで買ったものらしいので捨てることもできないと言う。 って言うか、こんなの置いている時点で「ここに住みなさい」とか言うのやめろよなー! 雑巾がけをしてもしても、雑巾がヤニで茶色くなるのを見ると、(何がリフォームだよ!ひとつも綺麗になってないし!)と思ってしまった私は悪くないと今でも思う。
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