第2章

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それでも結婚準備はつつがなく進んで行った。 うちの母はもちろん、特に義実家が口をはさんでくる事もなく、式場や招待客、ドレス、音楽、etc... 準備の過程で、主人の親戚が嫌って言うほど多い事を聞いたり、義母の姉妹は仲は良いがみんな腹違いだと言うことを聞いたりしたが、この時点ではまだ嫌だなぁと思うくらいで特に影響はなかった。 主人も準備には協力的だったし、結婚前のエステ等を楽しんでいたほどだ。 ただ新居をどこにしようか主人と話し合っていた時、義実家から突然こんなことを言われた。 義母「あんたたち、新居だけどさ。今、智が住んでいる家あるじゃない?そこ空いてるし、そこに住んじゃいなさいよ」 え?あんなボロくて汚い家?嫌だよ。 義母「家も住まなきゃ傷んじゃうし、二件隣におじいちゃん達もいるし、その二階にお義兄さん夫婦も引っ越してくるし。それでたまにおじいちゃん達の様子でもみてあげて」 だから嫌だって。なにをすき好んで周りに親戚がうじゃうじゃ居るところに新婚から住まなきゃいけないの? 義母「おじいちゃんがリフォーム資金で○百万出してくれるって言ってるし、もう業者さんに頼んでるから」 え!?これってもう断れない話しなの!?私の意見、完全無視ってこと? 義母「智も給料そんなに多くないんだし、さくらさんもそれでいいわよね?(ニッコリ)」 正直、ヤられたと思った。 当時主人が住んでいた家は、昔義実家と義祖父母達が暮らしてた家で、現在義実家が住んでいるマンションとは徒歩七~八分位の場所にある。 しかも結婚したその時点で、築三十年を越えているいわゆる狭小住宅。 隣の隣には義祖父母と義伯父伯母、周りのご近所は義実家と親しいご近所さんだらけ。 はっきり言って、そんなとこ住みたくない! でももうリフォーム業者に依頼してしまっていると言うし、まだ籍も入れてない嫁の立場では断れない(涙) しかもこの話し、主人も聞いてなかったようで、義実家は私はおろか主人にも了承を得ず勝手にリフォームを依頼していたのだ。 結局主人には「私達の了承も得ずにおかしくない!?」とたくさん愚痴ったが、結局どうすることもできず...。 思えばここから、義実家とのバトルは始まっていた...。
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