第2章

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結婚の前には婚約、婚約と言ったらやっぱり婚約指輪! 結婚式も全部自分達の資金で行う予定だったので、別に給料三か月分とかそこまで高いものを買う気はなかった。 婚約指輪なんてたまにしかやらないし、だったら結婚指輪にお金をかけたいなぁとか私は思っていて、主人と二人でどうしようか相談していた。 そんなある日主人から伝言が。 主人「母さんが婚約指輪買いに行こうって」 私「え?なんでお義母さんが?」 主人「なんか知ってる宝石屋さんがあるとかないとか…」 私「え~~、でも婚約指輪はやめて結婚指輪にお金かけようって言ってたじゃん」 主人「うん…、でも買ってくれるって言ってるみたいだし」 私「え?買ってくれるの?」 主人「一応そのつもり?みたいだけど…?」 私「だったら断れないじゃん」 結局、婚約指輪は超ウキウキの義母と主人と一緒に宝石店へ。 でもいわゆる普通のキラキラした宝石店ではなく、薄暗い狭い宝石店。 どちらかと言うと、昔の質屋っぽい雰囲気? お店から「え?何ここ?(汗)」状態。 でもウキウキの義母もいるので終始笑顔をキープ。 「さくらさんはどれがいい?」 なんて聞かれたけど、この場合どれにすればいいのかな?と思いつつ、一番小さいダイヤを指差したらそれが一番高かったりして、あとで冷や汗がでたものだ。 その時に買ってもらった指輪はいまだに結婚式などでたまに活躍してるので大変感謝はしている。 義母に何かもらったのなんてこれが最初で最後とは言わないが、結婚九年で片手でおつりが来るからね。
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