沙鴎の徒然日記 第一幕 出会いと髪飾り

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だが、タマから発せられる“気”はもう弱い。 死ぬのは時間の問題だ。 やれるだけのことはやらねば。 沙鴎は目を閉じ、タマへ龍脈からの“気”を少しずつ、注ぐようにしてあげた。 元気になるのじゃ お主の主人が、待ちわびておる。 途中、人間相手にこんなことまでする必要などないのでは、と思ったりもした。 また、あの繰り返しになるのでは。
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