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しかし、それは一部は事実となる。
その日は晴天。
麗らかな陽気の元、沙鴎は陽の明かりを浴びていた。
「あやつはーー」
見覚えのある、あの姿...。
「お姉ちゃん!」
こちらに気付いた少女は、手を振りこちらに駆け寄ってきた。
「やっぱり、ここにいたんだね。」
その言葉に、沙鴎は曖昧に返事しか返せなかった。
まさか、また来るとは...。
「ーーお姉ちゃんどうしたの?それよりね!」
少女はお構いなしに沙鴎の手を取ると、懐から出したものを握らせた。
「この前のお礼!」
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