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なぜ妾がヌシなのだろう。
なんの成り行きでこうなったのだろうか。
それは誰にも分からない。
なぜなら妾は気付いた時には、もうここにいた。
ヌシとは、龍脈の流れる“気”を操り、それぞれ治める土地に流しては、その生命の秩序を保っている。
このような働きをしているのにも関わらず、ヌシは土地神ではない。無論、妖怪でもない。
では、何なのか?
ふふ...なんであろうな。
だが、哀れな存在じゃ。
信仰心が無くなれば消えてしまう、まるで沼の底から湧き出た泡沫よ。
...なんと実に馬鹿らしい。
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