夏のはじまり

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リビングの床に座った私たちは、お互いの唇で唇を潤す。 「ん……、っ、ねぇ、今回はいつまで……?」 ボーっとして、ろれつが回らなくなる。 お酒を飲んだ時みたいに、熱い……。 扇風機の首振りが回ってくると、汗を冷やして、多少の爽快感。 「2週間くらい」 私の髪の毛をかき分け、耳にかけて、純が右耳の際を舐める。 「っあ……、なにそれ、みじかい……」 何度か往復した後、耳たぶをチュッと吸われ、ピリッと電気が走った。 「ひゃ……っん、それやだ、純ちゃん……。大学の夏休みはもっと長いのに……っ、――ふぁ……」 上と下の歯の間に、純の親指が差し込まれる。 これ以上喋れないように。 「そろそろ黙れよ」 「んぁ……っ」 ガリっと乱暴に耳を噛まれ、瞬間、力が抜けて、純の胸に倒れた。
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