夏のはじまり

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肩を掴まれ、床に倒される。 畳の上はひんやりしていて、い草のにおいがぐっと近くなる。 身につけている白いワンピースが乱れていく。 スカートの中に腕が侵入して、太ももをするりと撫でる。 「んっ、……ふぇ……」 「うわ、お前、夏なのにストッキングなんか履いてやがんの」 「白い水玉柄なの……。これお気に……」 「ただでさえ病的に肌白いんだから、白の水玉選ぶなよ。よく見ねーと分かんねーよ」 「じゃあ、よく見れば……?」 純は「ちっ」と舌打ちをして、私の太ももの間に顔を埋める。 ストッキングごと太ももに噛み付かれ、つい足をギュッと閉じてしまった。 ブチっと亀裂音が聞こえて、ストッキングを喰い破られたことを知る。 「ばか……。お気にだって言ったのに……」
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