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「お前が戻るのを待ってたら日が暮れるだろうが。それにさっきそこで女子と会ってな、早く行ってやれって言われた」
それで、と修斗は顔を厳しくして少女達を睨み付ける。
「テメェ等、あんまり灯理を困らせるようなら、どうなるか分かってるだろうな?」
声を低くして威圧感たっぷりな言葉が静かに響いた。少女達はそれだけで顔を青くさせて、一目散に走り去って行く。
「あぁ、勿体無い。おにゃの娘と仲良くなるチャンスが」
「……お前、少しは相手を選べよ」
「仲良くなるコツはまず相手を理解する事だよ?ワトソン君」
「はいはい、そーでございますかホームズさん」
帰ろうか、と言うと修斗頷きで応え、踵を返す。
そこから先の事は、よく覚えていない。
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