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一瞬黙り込んだ私たち……顔を見合わせて
「中野君、荒本君の家、知っている?」
「すみません、最寄りの駅しか知らないので」
…………仕方が無い。
飲み誘った人が責任持つべきだ。
でも飲みに誘ったのは……荒本だ。
…………本当に仕方がない。
一番、年上だしな~~~。
タクシーの運転手に私の自宅を言って、向かわせた。
おそるおそる中野君が
「もしかして金山さんの自宅に向かっているんですか?」
「まあね。
中野君、遠回りになるけど……
荒本を……、いや荒本君を私の部屋のところまで送ってもらえる?」
「それは、もちろん」
そう言った後、
中野君が考えたように黙り込んでしまった。
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