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やっと思いで荒本を自分の部屋に連れてきた。
あまりの重さでエレベーターの中で
わざと落としてやろうか、悩んだ。
中野君のすまなそうな顔で思いとどまったけど。
荒本をソファの上に置くと
二人で顔を見合わせて、笑ってしまった。
「こいつ、明日二日酔いですね」
「そうでもないのよ。
こんだけ、寝ているから、けろっとしているの。
それがまた、むかつくのよね」
そういいながら、
荒本の上着をハンガーにかけて、しわをのばす。
中野君が一連の動きを見て＿＿
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