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「全く!油断も隙も無いわね!アンタ達は!」
怒り口調の先生。
すごすごと布団に入って仰向けになる彼女と、椅子に座り直す僕・・
「あなたたちは、まだ中学生なんだから!」
「すみません・・」
謝る僕。まるで修学旅行の夜にまくら投げをしてたら見つかって説教をされてるような・・・
「あれだけ機械音が大きければ、誰でも気づくわよ!!」
うう・・彼女の心電計の音が仇になってしまった・・彼女の興奮度がそのまま表れて、内心面白いと思ったのだけど・・
「先生・・」
彼女が先生の方を見る。
「何?望月さん?」
まるで授業中に生徒が教師に質問してるような感じだ。
「中学生って・・
どこまで許されるんですか?」
「え?!」
今度は、先生が呆気にとられている。そんな質問するなんて・・ちょっと・・・
「キスはいいですよね!
抱き合うくらいはどうですか??
BとかCとかは、早いと思いますが!」
真剣な眼差しで先生に聞く彼女。
大胆な意見を述べている。今時の子供は進んでるとは言うけれど・・・
面と向かって、そんな事聞かれると困るよな~
「そ・・そうねぇ・・
中学生だったら・・・」
って、そこで真剣に考えるのか?先生??
「やっぱり、抱き合うのもNGよ!!」
「え~???」
先生の答えに幻滅する彼女。
「あんた達、自制できないでしょ?
抱き合ってたら、もっとくっつきたいって思うものよ!!」
先生の指摘も鋭い!!
確かに、今、抱き合ってたら、そのまま行きつく所まで行ってたかも・・
「ちょっとくらいは良いじゃないですかぁ~」
涙目で抗議する彼女。
「そんな事言ってると、『A』も禁止にするわよ!!」
「ええ~???」
そのリアクションって・・ギャグですか???
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