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「あ・・あの・・ちょっといいですか?」
僕が話を挟む。
「どうしたの?ヒロシ君?」
先生が僕を差す。まさに学校での授業の様になってしまった・・・
「と・・トイレ・・行きたいんですが・・」
先程から、もよおして来ていたのが、我慢できなくなっている・・
こんな大事な話の時に不謹慎だとは思ったのだけれど、生理現象なんだから仕方ない・・
「先生!私も!」
彼女が手をあげて同意する。
彼女もトイレに行きたかったらしい・・
「と・トイレね・・
仕方ないわね・・」
先生の許可が出た所で、椅子から立ち上がる僕。彼女は、胸に繋がっている計測機の配線を外す。
「う!」
少し痛そうな感じの彼女。
「大丈夫?望月さん?」
「はい・・まだちょっと、痛みが・・」
「オレが送って来ますよ。」
彼女の脇に付いて、肩を貸す僕。
「ありがとう!」
嬉しそうな彼女・・そのまま廊下へと出ようとすると・・
「待って!
二人とも!!」
先生の止めが入った。
どうしたのだろうと、不思議に思って先生を振り向く。
「二人で、またイチャつく気じゃないでしょうね?」
いや・・彼女が苦しそうだから・・と言おうとした時・・
「え?何で分かったんですか?」
彼女が答える。
へ???そうだったの???先生の言う通り、油断も隙もない??
「先生も監視役で付いて行きます!!」
先生もトイレに付き添う事となった・・・
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