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もし、DHEが有る事を神条が知っていたら、果たして見逃していただろうか?
(有り得ナイ、価値云々はともかく、あの天才元主が、この惑星ニ存在していたDHEを把握出来なかったトハ、どうしても考え難イ…………)
…………………
だが実際、ナティルから聴いた限りでは、その老人はDHEを駆使していたと見て間違いないだろう。
と、いうことは………
(確率的な話ニなるガ、恐らク)
恐らく、魔神戦争が終結してから現れた。
それしかない。
問題は、何故、魔神戦争が終わったタイミングでDHEが復活を果たしたのか?………である。
(こればかりハ、憶測でしカ測れないが、きっと魔神とラスベルの激しい戦いに因っテ、尋常じゃないHeが一ヵ所に集まった影響だと思ワレ………)
…………………
ピピピッ
「…………ムッ?」
そんな事を考えていたら、自動センサーにて、近い所に強いHe反応をキャッチ。
「どうした?」
「喜べ、此処から少し離れた上空に、知っている反応を感知したゾ」
「ほぅ、ではまさか?」
知っている反応。
そして、上空という言葉にて、ナティルも自然と、嬉しそうな表情を作っていた。
「ウム、92%の確率で、プリンが飛行している様ダ、無事だったナ?」
「有り難い、ゼロよ、どうにか彼と会えないか?」
「無論ダ、私も飛行スル、しっかり掴ってイロ!」
ゴゴゴッ!
…………………
プリンは、速度、方向からして、イースに向かっているのは明らかである。
ゼロとナティルは、彼の無事を心の中で喜び、急いで進行方向を変えた。
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