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(ふ~ん………)
恐らく、この雰囲気に呑まれてないのは、ラスベルと、極僅かな者達のみ。
それに、何だか暑苦しくて、並の人間だと、此処に居るだけで息苦しさを感じるんだそう。
(成る程、確かに僕でも解明出来ない文字だ、管理人専用なのかもね)
………………
だが、そんな状況下で有りながら、ラスベルは冷静だった。
「では、此より門を開きますぞ」
皆の衆、少しお下がり下され。
「………………」
「…………い、いよいよか」
「やべ、何か冷や汗が……」
……………
全員、言われた通り、後ろに下がり始める。
「………………」
「………陛下?」
然れど、ラスベルだけは下がらない。
アルヴィナが、危険だと、半ば本気で忠告したのに………だ。
「僕は此処に居る、要らぬ心配だよ」
「…………左様で」
なら、どうなっても知りませんぞ!
ズガガガガーンッ!
「くっ!?」
「こ、これはっ!」
一同、胆を冷やした。
凄まじい雷撃が魔方陣の周囲に発生。
ゲートを開くのに、相当なHEを消費するのはウソではなかった様だ。
「み、見ろっ!あ、あのブロックが勝手にっ!」
カシャン!
カシャン!カシャン!カシャン!
全てではないにしろ、半分くらいの魔岩が宙に浮かび、魔方陣を取り囲む様にして、勝手に連結を始める。
雷撃もそうだが、離れてなければ、岩と岩に挟まれ、潰されてたかも知れない。
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