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…………………
悔しいが………
本当に悔やしいが、仰る通りだった。
これで、例えばラスベルを騙し、ミミに頼んで表世界に逃げて来たとしても…………
(裏にはサクヤがおるでの、妹を従えさせるのは容易ではなかろうが………)
そう、彼女に頼んで、ゲートを開く事が可能に。
また、仮にサクヤが強く、ラスベルの言うことを聞かなかったとしても、結託されたら、やっぱりゲートは開かれてしまうワケで………
性格的に、絶対それはないと思えど、もうこれで、ラスベルを裏に閉じ込める技は使えなくなったと言える。
………………
「解ったカイ?解ったのなら、さっさと鍵の使い方を教えなよ」
「……………中央の」
アルヴィナは、もう諦めた。
流石にラスベルに持たれたら、それこそ倒すまで、鍵は取り返せないだろうから。
「中央?」
「ハイ、私の呪文にて、真ん中に小さな穴が開いてるハズ、そこに幻魂玉を差し込んで下され」
「あ~、あった、あった、これか」
………………
(くそ、じゃからどうした、裏技なんぞ使うつもりもなかったわ)
こうなった以上、もう裏世界で必ず奴を仕留めるしかない。
そして、アルヴィナを含む、ここにいる殆どの人が、同じ事を思っていた。
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