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つまりこれは、再び折り重なる事があるのかもしれない、
千載一遇のチャンスだ。
対称軸は一本ではなかったと考えていいだろうか。
小学生の頃。私は彼と家が近くてよく帰り道が重なった。
別に一緒に帰っていたわけではない。
少し前を歩く男の子の背中をぼんやりと見つめながら家に帰っていただけだ。
彼とは言葉を交わすことも多かった。
母親同士仲がよかったせいで顔見知りだったからだ。
彼は私にとって少しだけ特別な友達だった。
一緒にいると他の友達よりも楽しいと思えたのだ。
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