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タクシーがスーパーの前に止まったのを確認して
ヨシは私の腰を抱き抱えて立ち上がった。
そして買い物袋を片手に持つとタクシーの方へと足を進めた。
「ごめん……ヨシ。本当に迷惑かけて」
自力で歩けない私はヨシの腕にしがみつく。
「急に何があったかしんないけど、ミユキは一人にはできないな。心配で放っておけない」
ヨシは溜め息混じりにそう言って、
私を先にタクシーに乗せると自分も乗り込み、買い物袋を脇に置いた。
そしてタクシーの運転手に行き先を告げる。
本当だったら一人で帰れるのに
今だけはどうしても無理だった。
ヨシが涙で目を腫らしてる私を憐れむように見ると、
私の肩に手を回して
自分に引き寄せた。
「ミユキ……」
切なげに私の名前を呼ぶと、私の頭の側面の髪に唇を押し当てた。
ヨシの
私を思う優しさが
唇を通して伝わってきて
私は思わず瞼を閉じて
ヨシの体温を感じた。
今は一人になりたくなかった。
リューマに別れを突きつけられて
その事実を受け入れられないでいる自分。
襲ってくる不安と絶望。
リューマ……今……どこにいるの?
なんで急に私の前から姿を消してしまったの。
どうして、
そんな風に、私を、突き放すの……。
どうして……
どうして……
リューマに会いたい……
どうしてそんな風にひどい事が言えるのか
リューマの口から聞きたいよ。
あなたの赤ちゃんがいるんだよ。
それでも
私とはもう無理だっていうの……?
自宅マンションに着くと、ヨシが支払いを済ませてくれて
私を抱き抱えてタクシーから下ろしてくれた。
体に力が入らない。
私はヨシの腕にしがみつくしかなかった。
「カギは?」
「バッグの中に……」
オートロックの玄関で、ヨシが私のバッグからキーを取り出してリモコンで、エントランスの扉は開かれた。
ヨシは私を抱えながら重たい米も持ってくれている。
部屋までたどり着くと、ヨシは一度買い物袋を置いて、
私を軽々と両手で抱き上げた。
その反動で私はヨシの首にしがみつく。
「寝室はどこ?」

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