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「あー!もう!今、手元に書類あるから見るわ」
何かの書類を探しているらしいが、
カフェのカウンターの高くなった椅子に置いたかばんは言う事を聞かず、
なかなか書類を取り出せないようだ。
華子がイライラしてかばんを探る度に、
華子の短いスカートは左右に揺れる。
「探そうか?」
私は、華子のかばんを開け、
ファイルを取り出す。
「あー、ありがと」
華子はスマホを耳と肩の間に挟み、
カウンターに置いたファイルからA4の紙を取り出した。
「だからさ、
生徒総会のプログラムに、
鈴木の名前入ってないじゃんって」
生徒会長の華子はいつも忙しい。
今日だって久しぶりに3人でお茶しようってここに来たのに、
到着するやいなや生徒会メンバーからLINEが来て、
この調子だ。
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