第1章

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桜の花びらが散った5月 うっとうしい湿気も辛うじてやってこないちょうどいい感じも時期 新たに小学三年生に進級した少年。 何をするでもなく縁側でのんびりしている。 そんな姿を見て少年の母親が 「ほら、運動もかねてポチの散歩行ってきな!」 と少年と同じように縁側でのんびりしている愛犬ポチの首輪にリードを付けて さぁ行け! と言わんばかり少年にリードを握らせた。 「はぁ~」 面倒くさいと言わんばかりにわざとらしく溜め息をつくものの 母親の有無を言わさない眼光に反抗する気力を削がれ 方を落としながら支度をして散歩へと出かけた。
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