第1章

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飼い主に会えて嬉しいのか、ライは少女の周りを元気よく走り回っている。 「ふふっ、おかえり。あっ、あの……」 少女は見つかったライに安心したのか捕まえていてくれた少年にお礼言おうと声をかけるものの、少年は反応しない。 声をかけても反応しない少年を不思議に思い、少し首をかしげる。 少女の行動に興味を持ったのか、ライは走り回るのをやめて伏せて光景を眺めている。 少女は一向に動く気配の無い少年の顔を覗き込んだ。
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