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さて、僕の詰まらない話が長くなってきている。話を戻すと、先に書いた通り僕は作品のモデルとなった事件があったことすら知らなかった。
そしてそのことを、レビューを読んで気づき驚いた。
しかし、そのことで得るものもあった。車田教授がまだ教壇に立っていることが判明し、直に会うことができたのだ。
それを踏まえ、僕は平成27年7月、「吸い葛の香る頃に」 の大幅な加筆・修正を実施した。
具体的には、当時の「死に舞ふ蛾」 という題名を変えエブリスタ上にアップしただけのものに、今読んで頂いた「はじめに」 と最後の「おわりに」 を追加した。
更に、「死に舞ふ蛾」 本編の途中にも僕の見解や、モデルとなった事件についての言及を挿入した。
かつ、車田教授の話を加え、同時に蛇足的な個所は思い切って削除した(葉雪女史、読んでおられたら申し訳ない)。
したがって、旧「吸い葛の香る頃に」 を読んで頂いた数少ない読者の方にとっては、大きく違う作品となっている。
また、これまた数少ない、栞を挟んでくださっていた方には、栞の位置が変わってしまっているであろうことをお詫びする。
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