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「まあいいや。話を戻すけど、わたしが受けたのは極秘の依頼だから、申し訳ないけどカズキには教えられないんだ。
とにかく依頼を受けたわたしはこの村に来たんだけど、その時には既に村中に火が放たれていたの。ビックリしたわたしは依頼を放置して、生存者がいないか村を駆け回った。そしたら全身に火傷を負ったカズキが倒れていた」
「じゃあ依頼は失敗……、 っ!?」
リリーの話を聞いて、一瞬で脳が覚めた。
そうだ…。昨日昼寝をしていた僕が目覚めたら、村が炎に包まれていて……
「うあ"ぁぁぁぁぁあああ!!!」
「ちょっ、ちょっと大丈夫!?」
僕の部屋を出たとたん、家が煙に覆われてることに気づいて、母さんが台所で焼かれているのに気づき、助けを求めようと外へ出たら村全体が炎一色にそまっていて……
「あ"あ"ああああぁぁぁぁ!!」
父さんを探そうとしたけど、村人の遺体があちこちに倒れてて、もう誰が誰だか分からない状態で……
「ぁぁぁぁぅぅぅううう…!」
いつの間にか僕は眠りについて……、そして夢を……
「ぅぐぁっ!?」
「カズキ!」
夢……を……?
「ぐぅぅ……!!」
「熱っ!おでこがすごい熱いよ!カズキ大丈夫なの!?」
「だい…じょ…う……ぶ…」
とてつもなく大事な夢だったはずなのに……思いだそうとするたび額が熱くなる…。
「っ! おでこに赤い文字が!?こ…これって……」
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