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男は優しく
話しかけてきた。
「ここには
よく来るの?」
「はい…。」
「僕は
初めてなんだけど、
いい店だね。」
「はい…。」
「ずいぶん
大人しいんだね?」
「そんなことないです。」
「名前
聞いてもいいかなぁ?」
「華です」
「華ちゃんかぁ。
僕はシンジね!宜しく」
自己紹介が終わると
ケンが私達の前に
グラスをおいた。
「お待たせしました。」
シンジは
「じゃあ2人の
出会いに乾杯」
そう言って
グラスをくっつけた。
私は初めての
カクテルを口にした。
その美味しさと
シンジの甘い言葉に
酔いしれた。
シンジとの会話は
面白く自然と盛り上がった。
そんな時に
アキラと圭織が
入ったきた。
「華?」
私は背後から
聞こえる声が圭織だと
すぐに分かった。
「圭織~!
遅かったね!?」
そう言いながら
抱きついた。
シンジが不思議そうに
見たので、
圭織を紹介した。
「友達の圭織です。
こちらシンジさん」
2人は軽く会釈した。
圭織は気を使ったのか
「あっちに座ってる」
そう言って
奥のカウンター席に
座った。
その時
チラッとコウが目に
入った。
コウは女性客と
楽しそうに話していた。
それを見ると
私はちょっと冷めて
「ごめん。御手洗い
行ってくるね」
シンジにそう言って
席を立った。
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